こんにちは、KAZUです。
今回はレディオヘッドでコピーしておきたい曲を5つ選びました。
選曲基準は
- ギターが曲の中核を担っている
- 簡単
- 有名
の3つです。
2つ目と3つ目は他の記事での曲の選考と同じです。
異なるのは一つ目。
レディオヘッドは実験的なバンドで、ギターバンドとしてデビューしたもののそこから脱却するかのように様々な音楽を創ってきました。
普通のロックバンドとはかけ離れた音楽や楽器構成の曲も多いのです。
今回はあくまで『ギターバンドとしてのレディオヘッド』から曲を選びました。
ですので、初期の頃の音楽に偏っています。
その辺りは入門編として捉えていただけたらと思います。
前置きはここまでにしておきますね。
それでは、早速1曲目
『Just』です。
トリプルギターでのロックソングでかっこいいですね。
ロックバンドとしてのレディオヘッドの最高峰に位置する曲ではないでしょうか?
この曲はメンバーのトムヨークとジョニーグリーンウッドがどれだけのコードを使用できるかを競って作られた曲です。
なので、コード進行は音楽理論の視点からするとありえないものになっています。
それでもかっこいい曲が作れる見本ですね。
コード進行がどうであれ、メロディをつけて曲にできるということを教えてくれます。
演奏の難易度は高くないです。
初心者におすすめとまでは言わないですが、初心者が挑戦してみるのもいいかもしれません。
テクニカルな部分はないですよ。
演奏するときはやはりギター同士の絡みを意識したいですね。
それがこの曲の核といえますから。
サウンドも初期のレディオヘッドらしい静と動で構成されており、サビでギターが激しくなるところにカタルシスを感じます。
感情を爆発させるように弾きましょう。
ギターの絡み、サウンドとそういったところを参考にしていきたいですね。
近年はライブのセットリストに組み込まれていませんが、2010年頃まではライブの定番曲として演奏されていました。
次の2曲目は、
『Karma Police』です。
個人的にレディオヘッドの中で最も好きな曲です。
1曲目に紹介しようかと思いましたが、『Just』のほうがギターバンドのレディオヘッドを象徴しているのでこちらの順番になりました。
全体的に素晴らしい曲ですが、特にギターとピアノの絡みが美しいですね。
ビートルズの『Sexy Sadie』に影響を受けています。
『This Is What You’ll Get』と繰り返し歌われている部分のコード進行がまさにそれですね。(ちなみに、そのコード進行はC→D→G→F♯となっています。)
それでも、ビートルズ色があまり出ずにレディオヘッドの音楽として昇華されていますね。
収録されている『Ok Computer』はレディオヘッドの作品の中ではビートルズの影響が強く受けているアルバムのように見受けられます。
元OASISのノエルギャラガーもこの曲がレディオヘッドのベストと語っており、ビートルズ好きが気に入りやすい曲かもしれませんね。
トムヨークのリズムギターはシンプルな弾き語りように演奏しており、演奏難易度はかなり低いです。
わかりやすいギターフレーズがあるわけではないですので、歌も含めてコピーするのを推奨します。
リズム面も落ち着いていますし、難しい曲が多いレディオヘッドの曲ではかなり弾きやすいですよ。
最後転調してからのパートがまさにクライマックスにふさわしく、心震えますね。
ライブの最後を飾ることも多い曲です。
3曲目は、
『Paranoid Android』です。
この曲はビートルズの『Happiness Is A Warm Gun』に影響を受けています。
クイーンの『Bohemian Rhapsody』の影響もありますね。
影響といっても参考にしているのは曲の構成です。
ロック、ポップスでよく使われている展開ではなく、プログレなどのように次々と新しい展開が訪れるものになっています。
私がリズムギターが好きだからなのもありますが、ぜひトムヨークのギターパートをコピーしてみては?と思います。
トムヨークはボーカルですので、リズムギターを担当することが多いのですが、こういった曲のギター演奏を聴くと上手さがわかりますね。
それでも、特別難易度が高いというわけではないです。
Aメロが難しそうに感じるかもしれませんが、演奏してみると意外とあっさり弾けるのではないでしょうか?
私がそう感じました。
弾いていて気持ちいいフレーズですし、私は楽器店で試奏するときもそのパートをよく弾いていますよ。
曲が良いからでしょうか?
曲全体を覚えるのも苦労した覚えはありません。
ですので、そこまで苦手意識を持たずに挑戦してみてはどうでしょうか?
一応の注意点は中間とラストの部分の激しくなるところに拍子が7/8になるところがありますね。
そこも流れで弾けてしまうでしょう。
4曲目は、
『Street Spirit (Fade Out)』です。
この曲が収録されているアルバム『The Bends』の中では最も好きな曲です。
アルペジオが美しいですね。
アルペジオパターンは基本的に同じですので、そのパターンを覚えれば70%は弾けたようなものです。
あとはコード進行を覚えるだけですので、曲を通してコピーするのにあまり時間がかからないのではないでしょうか?
演奏難易度は低いですよ。
アルペジオの練習曲としてもいいですね。
実は、私がこの曲をコピーしたのはアルペジオの曲を弾きたいと考えていた頃で、その際にコピーした曲の1つです。
難しくはないのですが、単音なので一つ一つの音をしっかり鳴らすように心掛けたいですね。
このアルペジオを奏でればこの曲というのがわかりやすいので、そういった意味でもレディオヘッドファンならコピーはマストといえるでしょう。
この曲も近年のライブでもよく演奏されており、ラストを飾ることも多いですね。
最後5曲目は、
『Creep』です。
この曲は紹介するか悩みました。
あまりにもメジャー過ぎますし、レディオヘッドメンバーも現在もかはわかりませんが、気に入らない曲として捉えていましたから。
それでも、ライブの盛り上がりは尋常なものではないですし、耳を傾けて聴いても良い曲なことには変わりはありませんから。
この曲は何と言っても、サビ前の『ガガッ、ガガッ、ガガッ!!』、そして『ジャーン』とサビに流れ込むジョニーグリーンウッドのギターが印象的です(擬音がわかりにくいかもしれません、曲を聴いてください...)。
一説によると曲を壊したいからそのように弾いたというのがあります。
ジョニーグリーンウッドの性格や音楽センスからしてその説には懐疑的ではありますが、そのギターがこの曲の立ち位置を確立した、といっても過言ではありません。
それほど、印象的でなおかつかっこいいのですからね。
また、この曲のエドオブライエンのアルペジオもこの曲の良さを際立たせます。
あまり目立つギター演奏するわけでなく、どちらかというと効果音のようなサウンドを奏でることが多いギタリストですが、この曲はまさにギタリストとしてのフレーズを聴かせてくれます。
そのギタープレイにもっと注目が当たってもいいのではないかと個人的には思うのですが。
ちなみに、展開が変わってもコード進行は4コードで進みます。
それでも、曲が一辺倒にならないところとか作曲の面でも勉強になりますね。
ギターバンドとしてのレディオヘッドのコピーおすすめ曲を5つ紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
レディオヘッドは変拍子も多く、演奏面でも難しい曲が多いです。
エレクトロニカを取り入れたり、通常のバンド形態では再現するのが困難なのも珍しくないですからね。
ギターフレーズに関しても他のギタリストとは一線を画すところがあります。
そういったところがレディオヘッドの魅力でもあります。
ぜひ、今回紹介した難易度の低いものからレディオヘッドの曲を演奏してみてはどうでしょうか?
参考にしていただけたら幸いです。