こんにちは、KAZUです。
今回は、ギタリストはバンドの中でどの楽器の音を主に聴くべきかの考察をします。
ボーカリストやドラマーはベースの音を聴いている人が多いのではないでしょうか?
ベースは基本的にルート音、もしくはルート音から出発したメロディを奏でているわけですからね。
ボーカリストはしっかりと音を取るために曲の根底を担当しているベース音を頼りにしているのでしょう。
ドラマーの場合は、よくベースと共にリズム隊といわれています。
ベースは音程だけではなく、リズム面でも音楽の根底を担当しているので、ドラマーがリズムを刻んで音楽の土台を築くために意識して聴いています。
ではギタリストはどうなのでしょうか?
私の場合ですが、特に意識している楽器はありません。
何を言っているんだ?と思われるかもしれません。
そもそもボーカル、ギター、ベース、ドラム、鍵盤といったオーソドックスなバンド構成の場合、ギターがなくても音楽は聴けるものになっているというのが大半です。
バンドのアンサンブルの中ではギターは装飾品だというように私は捉えています。
なくても音楽は成り立つけど、あると音楽がより華やかになり立体的になるといった感じですね。
レコーディングされた音源に自分のギターの音を重ねているものに近い感覚で演奏するときがあります。
他のメンバーが築いた土台に崩さないようにギターの音を重ねていくといった感じですね。
バンドでは生で音が鳴っています。
周りの演奏は多少なりとも毎回違いは出てくるので、それは自分に新鮮な影響を与えてくれます。
同じフレーズを弾くとしても、その都度バンドの築いた土台に音の乗せ方が変わってくるのです。
感覚的なものですし、もしかしたら演奏している人にしかわからない程度かもしれませんが。
また、私はリズムギターを担当することが好きなので自身が音楽の根底にいるような気持ちで演奏することもよくあります。
サッカーでいうと先ほどの他のメンバーが築いた土台に音を重ねるのが前線にいて点を獲るフォワードで、音楽の根底を担当するというのはキーパーでグラウンド全体を見渡すようなものでしょうか。
私はリズムギターが好きであり、音楽を土台から築き上げていくほうが好きなのです。
こちらも特定の楽器の音を聴くわけではなく、全体の音をバランスよく聴くように意識します。
サッカーのキーパーのようだとの例えを出しましたが、自分が前に出るような演奏ではなく自分たちが出す音楽をリスナーのように楽しみながら演奏するといった感じですね。
バンドアンサンブルの中で自分がどの位置にいるのか、いたいのかを意識したほうがいいでしょう。
バンドのスタイル、自身の演奏スタイル、それらによって、注意して聴いたほうがいい音はあります。
必ずしも、全体の音をまんべんなく聴けばいいというものではありませんから。
一律の正解はありません。
各ミュージシャンによって正解は異なると私は思います。
どの音を重視するかで自分の演奏は変わりますし、それに伴いバンドの音も変わってきます。