こんにちは、KAZUです。
音楽は本来上手い下手を競い合うものではないと私は考えています。
スポーツではないですからね。
それでも、『あの人の演奏は凄い!!』と思わされることはあります。
やはり、自分の成長につながることからも素晴らしいミュージシャンからは学んでいきたいので無意識に実力を測るときはありますね。
ところで、ミュージシャンの実力ってどのように判断していますか?
有名な曲をきれいに演奏したときに上手いと思いますか?
かっこいいパフォーマンスがある演奏したときに上手いと思いますか?
どの基準で上手いと判断するかによります。
プロミュージシャンとしてやっていけるほど上手いのか?
もしくは、未経験の人が自分は出来ないから上手いと判断しているかなど。
前者と後者では意味合いが大きく異なってきます。
今回は前者のようにプロフェッショナルとしてやっていけるほどの『上手さ』についてがテーマです。
私がこれまで見てきた中で上手い感じさせるミュージシャンは、曲を簡単そうに演奏します。
楽器を演奏していない人からすると、大したことをしていないように見えるでしょう。
矛盾しているかのように感じますが、アマチュアが薄っぺらい演奏していても難しそうなフレーズを演奏しているほうが上手く見えてしまいがちなところがあります。
ここで焦ってはいけません。
もし、プロミュージシャンになりたいのでしたら、『名を捨てて実を取る』ほうが賢明です。
上手いとちやほやされるのも悪いものではありません。
ただ、残念ながらそこで勘違いして、必要以上に自身を過大評価している人をこれまで数多くみてきました。
褒められて嬉しいのはわかりますが、客観的に自分をみて実力を見誤らないようにしたいですね。
プロレベルでの演奏というのは、軽く弾いているように見えるのに鳴っている音が非常に高品質で素晴らしいものです。
簡単そうに弾いているのに音の深みが違います。
どうして、簡単そうに弾いているのに鳴っている音が素晴らしいのでしょうか?
ずばり、簡単そうに弾いているからです!!
簡単そうに見えるということは、無駄な動きがないのです。
無駄な動きがないので、演奏者のイメージしている音がしっかり鳴ってくれるのですね。
この無駄な動きというのが曲者であり、楽器やっていない人が上手いと判断してしまう基準になってしまうことがあります。
無駄な動きというのも本当に初心者のように見えるのと、何かよくわからないけど凄いことやっているように錯覚してしまうものがあるのですね。
音ではなく、弾いている姿に悪い意味で騙されてしまうのです。
ここは本当に気を付けてほしいとこですね。
この場合の良い評価を真に受けるのは危険なのです。
勘違いの元になりますから。
ミュージシャンはやはり音を大事にしたいです。
パフォーマンスの見た目も大事ではありますが、それは『良い音を鳴らす』ことが大前提ですよね。
『良い音を鳴らす』ことに意識を傾けてると、最初は周りから大したことないと思われるかもしれません。
最初は誰だって実力があるわけではないですし、無駄な動きをしないようにすることは大したことしているように見えませんから。
残念ながら、アマチュアではそこまで実力があるわけでもないミュージシャンがちやほやされていることがあります。
ここでこそ、『名を捨てて実を取る』です。
その時点でのことを考えるのではなく、長期的に物事を見据えるのです。
自分の音をしっかり育てることに集中することで実力がメキメキとついてくるはずです。
また、自分の演奏そのものではなく曲の質を向上させることを意識してほしいですね。
プロレベルのミュージシャンはしっかり曲のことを考えています
その上で自分がどういった演奏をすればいいかを選択していますから。
曲を第一に考えることでも肩の力が抜けやすくなるので演奏がスムーズになるでしょう。
プロミュージシャンの演奏している姿は余裕があるように見えませんか?
実力がある人は余裕があるのです。
その余裕が全体を見渡したり、奏でている音に集中して聴けることにつながるので良い演奏が可能になるのですね。
簡単そうに弾いているように見えるなどといったことを言われることがあれば、誇りに思ってもいいのではないでしょうか?
それは、最高の褒め言葉です。